
個人においても、社会においても、そして国家においても、これこそが共通する「幸福の姿」ではないでしょうか。日本のめざすべき姿を考えるときも、この観点をまず基本に置かなければならないと思います。
「日本とはどのような国か」。
それを考えることによって、この世界のなかで日本の「天分」とは何かが見えてきます。そして「日本の天分」が明らかになってはじめて、その「天分」をいかに活かし、いかなる国づくりをし、いかに世界に貢献していくかという「わたしたちの幸福なる使命」が明確になります。
わたしたちは、先人たちの積み上げてきた歴史をいかに受け継ぎ、いかに磨き上げ、いかに次代に手渡していくべきか。
「日本よい国」と誇りをもって胸を張れる国とするために、わたしたちは何をなすべきか。
それを「めざすべき日本の基本理念」としてまとめてみました。
この一文が、皆さまが「日本のめざすべき姿」を考える一つのきっかけになれば、これにまさる喜びはありません。多くの皆さまより、ご意見・ご指導を賜りますれば幸甚です。

わが国は長い歴史を通して、国の象徴たる天皇のもと、豊かな文明を築き上げてきた。
先祖を敬い、家族を大切にし、自然を畏れ、清く明るく正しく直い心を重んじた先人たちの歩みにより、日本ならではの自然観、倫理観、宗教観が形づくられてきた。
また、古より「言霊の幸う国」と語り継がれてきたことが示すように、豊かな言葉と感性によって多様で優れた文化芸術が生み出され、守り伝えられてきた。
さらにわが国は、諸外国の優れた文物を積極的に受け入れ、広く世界の衆知を集めることにより、つねに自らを高める努力を積み重ねてきた。
わたしたちの願いは、この歴史と文明を受け継ぐものとして、物心両面で豊かな国を築き、自らの知恵と力でこれを守り、美しく豊かで平和な日本を幾久しく次代へ受け渡し、そして、この日本の力を世界の安寧のために役立てていくことにある。

わが国の力の源は、ここに住まう「ひとの力」にこそあった。
道義が栄え、教育が栄え、諸々の技芸が栄え、智恵が豊かにあふれる国。
人びとが自由のうちに自らの天分を追求し、実現させていくことができる国。
万機を公論に決する民主主義の伝統を堅持し、国民がお互いの知恵を持ち寄って進むべき道を切り拓いてゆく国。
それが、わが国のあるべき姿である。
またわたしたちは、これらの諸価値を重んずる諸国民と手を携え、より広く「ひとの幸う世界」をつくりあげることに貢献していきたい。

日本人は、この豊かな自然の生きとし生けるものと共に生きる精神を培ってきた。
この叡智を生かし、わたしたち各々のいのちを相互に尊重するとともに、
かけがえのない地球のいのちを守っていくことこそ、わたしたちの崇高なる使命である。

日本書紀がいまに伝える「憲法十七条」が、「和を以て貴しとなす」の一文からはじまるように、
いにしえより、わたしたちは「和」の精神を重んじてきた。
わたしたちは、これからも和を貴ぶ国であることを誓い、
また、この精神のもと、和の先導者として国際平和の実現に力を尽くすことを誓う。

平成21年7月17日での「よい国つくろう!日本国民会議 設立趣意書」の決議に基づき、本日私たちはここに集い、参加者総意のもと「よい国つくろう! 日本志民会議」を設立する。
設立にあたり「よい国つくろう! 日本志民会議」は、私たちのめざす新しい日本の国づくりの指針として、「日本よい国構想」に基づき「志民憲章」を定める。
私たちは、これから人類が遭遇する様々な困難を先頭に立って解決するため、自らの創造力と実行力をもって「世界をリードする夢の幸(さきわ)う国・日本」を創る。
私たちは、国民の自立心と公共心に支えられ、すべての人が誇りをもって自らの天分を活かすことのできる社会をめざし、「税金の安い活力あふれる国・日本」を創る。
私たちは、人と自然が調和した生き方を大切にし、いのちの尊重と多様性を重視した、美しく豊かな国土づくりを進め、「いのちの大国・日本」を創る。
私たちは、わが国の歴史・伝統・文化を尊び、自らの国は自らの手で守り、幾久しく世界の平和と繁栄を築くため、「自由」「責任」「相互尊重」を基調とする「信頼される外交国家・日本」を創る。
私たちは、本物の政治とは、“国家の命運を拓き、国民の幸福を実現するための、国民の手による崇高な国家経営”であるべきと考え、その実現のため、現在の国民の衆知を集めるだけでなく、過去や将来の衆知をも集め、「真の民主主義の栄える国・日本」を創る。
平成21年10月31日
よい国つくろう!日本志民会議